エパウの記事ばかりで食傷されているかもしれませんが、まだ他に遠出をする機会がありません。ご紹介したい写真も残っているので、いましばらくお付き合いください。

エパウ村にはエファテ島を一周する「幹線道路」が貫いています。と言っても通過する車両は稀で、村人の生活道路であり、犬や子ブタやニワトリたちの運動場でもあります。小生は二泊三日のホームステイで腰を痛め、行動範囲は街道に面したアダさんの家の周辺に限られてしまいましたが、カメラには村の人たちのいろいろな表情が残っていました。

到着早々のエパウ村での体験宿泊(現地語研修)を終わり、西欧の都会とあまり違わないポートビラでの仕事が始まって1ヶ月になろうとしています。職場にはエパウ出身の秘書がいて、週末には実家に帰るそうです。それ程近い場所(60km)でありながら、都会と田舎の違いの大きさには驚いてしまします。どちらが幸せと思うかは個人の価値観によるでしょうが、エパウからわざわざ都会に働きに来ている人が少なくない、という現実は否定できません。人間はやはり禁断の木の実を食べたがる生き物のようです。

熱帯の森を切り裂いた砂利道は、放っておけばすぐ自然に飲み込まれそう。 両手と頭上運搬は大原女でも真似が出来ないのでは。
頭上の荷物は石蒸しに使うバナナの葉。女性も山刀を抜き身のまま持ち歩く。 木陰で立ち止まって立ち話のひと時(と言っても15分間この姿勢のままだった)
子供達がボール紙をギターに見立てて賑やかに歌いながらやってきた。 学校の始業の鐘が鳴り早足になる。年長の二人は遅刻して外に立たされた。
学齢前の子供たちも学校近くの街道脇に集まって遊ぶ。 市場に出荷する作物を守る賢そうな犬。バヌアツの犬はしっかりと職分を持ち、尊厳を感じる。日本の甘ったれ犬に見せてやりたい。
あれでよく走るなあ、という車をよく見かける。ハンドル操行のロッドが壊れ、タイヤを切り裂いたゴムで応急処置中。 応急修理のまま荷物を満載し、ポートビラの市場まで60kmの砂利道を往復。午後には無事帰ってきた。