サント島には数回出張したものの、ルーガンビルから外に出たことがなかったので、今回は土曜日に帰りの便を待つ時間を利用して、大急ぎで東海岸を周ってみた。

サント島(正式にはエスプリツ・サント島)はバヌアツで一番大きな島で、佐渡島の約2倍の面積があるが、車でアクセス出来るのは東海岸に沿った一部地域だけである。この地域は19世紀から白人移住者による開発が進み、現在もヤシのプランテーション(農園)や牛の放牧場が連なっている。

サント島には美しいビーチやダイビングの観光スポットも多い。今回は「シャンパン・ビーチ」と呼ばれる白砂のビーチに立ち寄ったが、ツアー業者とイザコザがある由で、だいぶ手前で車から降ろされ、自分で料金を払って見学した。他に誰もいない静かな砂浜だが、大型クルーズ船が沖合いに停泊して大賑わいすることもあるそうだ。

一方、島の北・西部は海抜1800m級の山脈が走り、徒歩でしかアクセスできない山深い集落には、今も裸族的な原始生活を送っている人たちいる。もの好きな旅行者も伝統的な客人扱いをしてくれるそうだが、小生の好奇心のレベルではその勇気は出ない。

豊かな降水や湧き水が清いままで海に注ぐ。  海岸のマングローブの林。
広大なヤシの農園が随所に見られる。ヤシの実は熟して落ちるのを待って収穫し、乾燥させて搾油する。 サッカー大会に向かう村人。
バヌアツ人はとにかく音楽好き。 サッカー大会の会場 
ヤシの乾燥小屋。 シャンパン・ビーチと呼ばれる海岸。私有地で入園料を取る。
のんびりと魚を釣る。 旧米軍の滑走路跡。ガダルカナル戦の基地として使われた。
滑走路寸前で墜落した米爆撃機のエンジン。 60余年前の残骸にしてはよく原型を留めている。 日本のテレビでも紹介されたブルーホール。湧き水に含まれる鉱物質が不思議な色彩を呈する。
ルーガンビル郊外の全寮制高校。既に学期末の休みに入っている。 校庭に火炎樹が咲く