バヌアツの12月は夏の真っ盛り。学校は2ヶ月間の期末休みに入り、勤め人も郷里の島に帰る人達が多く、小生勤務先もほぼ開店休業の状態で、「師走」のせわしさは感じられません。今回はそんなポートビラの最近の出来事を特集してみました。

トップニュースは、小生が居住するホテルの真ん前で起きた火災ですね。金曜は真夜中まで酔っ払いの喧騒に悩まされるのですが、その夜は特にうるさかったので、カーテンから覗いてみると、何と、真向かいの高級(?)楽器・電器店から火炎が噴き出していました。空港専用の大型消防車も駆けつけましたが、2時間で全焼。小生の部屋のガラスも熱くなりましたが、類焼はなく、人災はゼロでした。素人目にも消火技術の未熟さが歴然だったので、役所に勤める人に聞いたら、消防は警察の兼務で、専門の消防士はいない由。このところ妙にバヌアツに熱を入れている中国が、近く警察官の訓練を始めるそうですが、消火活動まで指導するかどうか?

小生に身近なニュースとしては、商工会議所の10周年記念兼クリスマスパーテイがありました。幹部職員の休暇の都合で日程が急遽繰り上がるという、いかにもバヌアツ流の「計画性」が発揮されましたが、いざ当日になると、職員が手分けしてテキパキと仕事を進めるのには目を見張りましたね。(普段の仕事ぶりにはイライラさせられることも多いのですが…)。その他のニュースは写真説明をご覧ください。

地元では「クリスマスツリー」と呼ばれる「火焔樹」。この季節になると町のあちこちを華やかに彩る。 金曜深夜の火災。
翌朝の火災現場。煙はまる5日間おさまらなかった。 Unity Dayのパレード。バヌアツには正規軍がなく、警察の機動隊が国防の任にあたる。
Unity Dayには旧宗主国フランスの輸送艦(ニューカレドニア駐屯)が表敬訪問した。 国際ボランテイア・デイのパレード。小生もJICAの列に加わった。
以下は商工会議所パーテイの準備風景。伝統料理「ラプラプ」用にヤシの実を割るのは男の仕事。 バーベキューは伝統的な石焼方式。焚き火を作るのが実に上手い。
穴掘りから始め全料理の完成まで2時間足らず。男女共に生活面の技術が高い。 秘書や庶務係もかいがいしく働く。絶えずハエを追うのも重要な役目。