愛知万博の開催が迫ってきました。盛り上がり具合は当地ではわかりませんが、8月1日はVanuatu Dayが予定されているそうです。この日の行事の一つとして、バヌアツの伝統芸能 (Custom Dance) が披露される予定で、3月12日にその代表の選考会がポートビラで開かれました。バヌアツの100を超える部族には夫々伝統的な踊りがあり今も多くが維持されています。その一部は民族芸能団体として半職業化しており、当日は10団体が芸を競いました。我々日本人在住者が審査員として狩り出され、小生もその一人として壇上に上がって、彼等の迫真の演技を文字通り「かぶりつき」で見ることができました。

会場は「野外音楽堂」みたいなところで、写真の撮影条件は非常に悪かったのですが、皆様にも8月1日のバヌアツデイをぜひご覧いただきたいと思い、ここに選考会の様子をご紹介します。(本日現在、どの団体が選ばれたかわかっておりませんが、どこが出ても恥ずかしくない演技を、愛知の夏空の下でご披露できると思います。)

長老を中心とした集落の成り立ちをうかがわせる。 どの団体も真に迫った演技。
バヌアツ最北端(赤道に近い)フツナ島のグループ ヘビダンスのグループは場外から登場した
審査員に突然槍がつきつけられた。 観客を巻き込む演出もあり、我々の隣で見ていたリニ首相も引っ張り出された。さすがに血を感じさせる見事なステップを披露した。
演技者の背中に汗が光る。 動きの激しい男性グループが多い中で、女性の出演者も華を添える

余興に狩り出されたママさんコーラス(String Band、フォーク調の歌を歌う)。バヌアツ人は優れた声と音感に恵まれ、このグループもなかなかの腕前。

右側のハープのように見えるのは茶箱ベース。空き箱と棒杭とロープで簡単に作れる。棒を手で押して張力を調整しながら演奏、素朴ないい音が出るが、腕力勝負。

バヌアツ人は歌が出れば当然踊りだす。小錦ママもステップは軽い。