言うまでもないが、赤道を境にして北と南では季節が反対になる。10月は日本では秋の盛りだが、南半球では「春たけなわ」ということになる。赤道直下のバヌアツは1年中夏だろうと思われるかもしれないが、7月から9月にかけての「冬」は朝夕肌寒くなり、現地人はジャンパーを羽織り、我々も1枚だけ持ってきた長袖をあわてて引っ張り出したりする。

熱帯の植物たちにも多少の季節感はあるらしい。公設市場に出る野菜や果実は文字通り産地直送で、冷凍冷蔵設備などはないから季節のものしか手に入らない。バナナや里イモ、サツマイモの類はほぼ1年中あるが、キャベツ、トマト、パイナップルなどは本当に短いシーズンにしか出回らないのである。

以前にもご紹介したが、小生が勤務する商工会議所は築50年のコロニアル風の木造民家を借りており、400坪くらいの庭にはさまざまの樹木や草花が植えられている。仕事に疲れると庭を散歩するのが小生の楽しみのひとつだが、小生は植物の知識に乏しく、教えてもらっても耳慣れない名前はすぐに忘れてしまう。

今回は商工会議所の庭の植物をご紹介するが、名前の間違いや不明についてはご容赦をいただきたい。

オフィス入口のマンゴーの巨木、程よい日陰を作ってくれる。小生のいるあたりまで枝が伸びていないので、日中はトタン屋根を通して頭上の太陽がジリジリと焼きついてくる。 マンゴーはこんな風にぶら下がってなっている。
パパイヤはほぼ1年中食べられる。 季節はずれのレモンだが、酸っぱくて誰も手を出さない。
グレープフルーツは秋までかかって赤ん坊の頭くらいまで育つ。 ノニという薬用植物で、癌にも効くという。
ご存知ハイビスカス。赤が一般的だがこれはピンクの縞模様。 これもハイビスカスの一種だろうか?
名前がわかりません。ちょっと蛍光をおびたような輝きがある。 これも不明。