バヌアツは今、夏の盛りです。と言っても、日中でも気温が34度を超えることはありませんし、朝夕は心地よい浜風が吹き渡ります。しかし、日中を冷房のない事務所で過ごしている我々にとって、トタン屋根を真上から照りつける太陽は恨めしい存在で、早くあっちへ行ってくれ、と言いたくなります。

バヌアツは年間を通して雨が降りますが、夏季は特に多いようです。終日ジトジトと降る日や、快晴でも突然黒雲が天を覆う日もあり、降り出したら折りたたみ傘など役にたちません。夏はさぞいろいろな野菜や果物が採れるだろうと思われるかもしれませんが、植物も今の季節は暑すぎてお休みのようで、公設市場の店先も全くの端境期としか言いようがありません。

そんなわけで、夏の盛りは写真を撮りに出かける元気が出ないし、出かけても写材が乏しく、週末は自室の冷房にあたりながら、撮り溜めた写真の整理などするしかありません。言いわけはともかく、今回は当ホームページで未使用の写真の中から、デスクトップの壁紙風のものをご披露する次第です。

話は変わりますが、写真展で「絵葉書みたい!」という評をいただくことがあります。小生はお褒めの言葉として有難く頂戴しますが、作者によっては不興の面持ちをする人も少なくありません。何故ならば、写真を志す者の間で、「絵葉書的」とは、「月並みでつまらない写真」を意味し、従って、決して賞賛の言葉ではないからです。本当に月並みでつまらなければ、そう評していただいて一向にかまいませんが、カメラ好きの繊細な男心(あるいは女心)を心ならずも傷つけることのないよう、この際申し添える次第です。

話を元に戻しますが、「壁紙」には気持ちの休まる「月並み」な風景が適しているようです。昔「絵葉書的」と評された写真は、今は「壁紙的」と言われるのかもしれませんね。以下は恥も外聞もなく「壁紙的写真」ばかりです。

ポートビラの南の丘から 

市内の海浜公園から

ポートビラの東、モンマルトルの丘から見た市街。(ポートビラにモンマルトルもあるのです!)

モンマルトルから南のラグーンを望む

東エファテ、Epau村の夜明け

タンナ島の夕日に遊ぶ子供たち

南エファテの国道一号線(?)

モンマルトル近くの牧場にて

北エファテのヤシのプランテーション

北エファテの旧米軍道路