任期満了まで残り4ヶ月になったが、この期に及んで引越しをした。都心(?)のビジネスホテルに最後まで居座るつもりだったが、階下のディスコがアンプを新調したらしく、週末は明け方までガンガンやられ、ガマンできずに逃げ出した次第。 これまでは職場まで徒歩5分足らずで、冷房もあったが、転居後は急ぎ足で片道20分かかるし,、冷房もない。しかし今から帰国予定の10月までは1年中で一番涼しい季節だし、運動不足解消も本気でやらねばならない。そんなわけで、6月1日から、1日1.5往復、計6kmの徒歩通勤が始まった(昼食に戻る片道だけバス利用)。

ポートビラは、西のビラ湾に沿って南北約2kmの市街地があり、東側の高さ50m程の丘に官庁や高級住宅(?)が立ち並んでいる。新しいアパートは南端に近い丘にあり、北端に近い丘の職場(商工会議所)まで、山の手の官庁街や高級住宅街を横切るようなかたちで歩くことになる。変化があってなかなか面白い通勤路だが、天候不順のこの2週間、ついバス(乗合タクシー)に乗ってしまって、1日1万歩のノルマがなかなかこなせない。

職場の勤務時間は、朝7時半から11時半、2時間の昼食をはさんで、1時半から5時までである。現地人たちは朝、昼共に15分の遅刻が習慣になっているが、小生はサラリーマン時代のモットー「遅れず、休まず、、、」をバヌアツでも堅く守っているので、小生が入り口の鍵を開けることが多い。小生が「時間と約束を守るのがビジネスの第一歩」などと口にすると、2、3日は定刻出勤になる者もいるが、またすぐに元の木阿弥である。時間通りに来るのは召使いだけで、エリートは最後に現れる、というのが常識らしいが、これも「文化」の一部だと考えるしかない。

新住居のすぐ隣が国会議事堂。中国が寄贈した建物である。 議事堂の前は国立博物館の広場。新聞売りの少年の脇を小学生が登校する。
議事堂をすぎると大きなロータリー。現地人の通勤手段はトラック荷台便乗が多い。
道路脇の草むらで、放し飼いの鶏の一家が朝の食事。 インタナショナルスクールの前も通る。PikininiはChildの現地語だが、Pikininisという複数形はなく、看板は誤り。
以下は昼食後に事務所に戻る午後の風景。独立広場はサッカーの授業でも使われる(学校は昼休みが短かい)。 通勤路上にはビラ湾を見下ろす展望台もある。
彼等はまだ昼休み中。 OLがオフィスに戻る。「アイランドドレス」はバヌアツ女性の正装。